近年、働き方が多様化したことから、派遣社員やパートなどの非正規雇用で雇われる人の割合が増加してきています。

そんな中、基本的に非正規の場合は夜勤や残業をしなくていいというメリットがある反面、正社員と比較すると雇用期間が決められていたり、給料や福利厚生といった待遇面でのデメリットがあります。

そうしたことを踏まえ、将来的な安定を考えて「いずれ正社員になりたい」と望む人も多いでしょう。
現在、非正規社員として働いている人が正社員になる手段としては「正社員登用制度」を利用するという方法があります。

ただしこの制度は、すべての会社に設けられているわけではありません。さらに会社によって制度を利用できる条件や採用条件も異なるため、事前に情報を集めておく必要があります。

制度の内容に関しては、非正規雇用で1～2年程度の勤務を経た後に昇格試験を受けるといったケースが多いようです。制度を利用できるようになるまでの勤務期間や、昇格試験の内容は会社によって異なっており、多くの人が登用されるという会社もあれば、一方で滅多に登用が行われないという会社もあります。

ただ、正社員登用制度が特に設けられていない会社の場合でも、正社員への登用が行われているケースはあります。
気になる職先に応募したなら、とにかく人事担当者に確認してみるといいでしょう。また場所によって正社員雇用で求められるレベルや条件は変わってくるため、将来正社員になることを希望して入社する場合は、あらかじめ正社員登用制度の実績がある会社を選んでおくことが大切です。

正社員を目指すルートに「絶対」はありません。正社員制度がなかったとしても、比較的正社員になりやすい業界を選べば、案外スムーズに正社員に昇格できたりするものです。社会情勢を見極めたり、各業界で働いた経験がある人たちの声を集めたりして、自分に合う正社員の形を見つけてみてください。※正社員になる方法についてはこちら→【正社員として雇用されるには…】にわかりやすくまとめてあったのでどうぞ。